法学部法学科 STUDENT’S VOICE
学生インタビュー
法学部法学科 3年次生 安川 麗奈
法律に関する学びを通して興味の幅が広がった
1年次には憲法、民法、刑法などの基礎を学び、2年次からコースに分かれて専門性を深めます。私は司法コースを選択し、ゼミで民法を中心としたテーマでグループワークに取り組んでいます。また民法Ⅱ(物権)を通して不動産に関心をもち、宅建の資格取得もめざしています。入学当初は公務員に興味がありましたが、今は興味の幅が広がり法科大学院進学も視野に入れて将来を考えています。
※2022年撮影
法学部法学科 3年次生 横山 璃空
ゼミで議論を深めることで多角的な視点を養える
法学部では1年次からゼミに所属し、友人と議論を深めることで多角的な視点を養うことができます。私は民法に関心をもち、民事訴訟法が専門の先生を選びました。ゼミでは取り上げる判例選びから学生が行うため、主体的に学べば学ぶほど得るものは大きいです。最近は「第三者弁済」について調べ、発表しました。
※2021年撮影
法学部 法学科 3年次生(取材当時) 石元 楓華
多様な価値観にふれることにより視野が広がった
警察官をめざして法学部を選びました。先生のアドバイスもあり、特に刑法の勉強に力を入れています。1年次からゼミが開講されるため、先生にすぐに相談できる環境は心強いです。松山大学では幅広い学びを通して、さまざまな価値観にふれることで視野が広がり、人間的にも成長できました。今は秘書検定やITパスポートなどの資格取得にも関心を持っています。
※2020年撮影
学生おすすめの授業科目(法学部)
「こんな学びがあった」「こんな力が身についた」「新しい発見があった」「高校生にもおすすめしたい」授業科目をマツダイの学生に聞きました。その一部をご紹介します。(科目名称および授業内容は受講時点のものです)
大学における学びの視点 法学部
法学部の各先生が毎回交代で授業をしてくださり、法学部生の持っておくべき視点について様々な分野から教わることができます。1年次生にとって、法学、政治学を詳しく学ぶ上で知っておくべきことや、どのように勉強すべきか、また各先生がどのように講義を進めるのか学べます。上級生になったときにどの分野を選択していくか参考にすることができます。
法律学入門
法学部1年生の後期に履修する必須科目「憲法」、「民法」、「刑法」の三分野の基礎的知識を学習することができます。法律の基礎からしっかりと教えてくれるので、何もわからない状態からでも十分に理解できるようになると思います。法学って難しそうと思って入学しましたが、この授業によって法律のことに興味を持つことができました。
政治学入門
見落としがちな少数派の世論の意見についてわかりやすく解説してくださり、政治問題に関して幅広い視野を持つことができます。政治の知識だけでなく、最近話題となっているニュースなどの解説、勉強方法、就職についてのアドバイスもしてもらえるので、大学生としての最低限の教養を身につけることが期待できる講義です。
民法Ⅰ(総則)
法律は、単に覚えるというより、法学的な考え方を学んでいくことに重きを置きます。判例六法を用いて条文を覚えていくことも必要ですが、その知識をもとに頭で考えていくことも必要になってきます。事例をどのように見ていけば民法の規定で解決できるのかが分かるようになりました。
講義自体は少し難しい部分も多いですが、物権や債権の移転の方法やその効力の範囲、不利益を被った場合の取り消しや無効などの方法など、社会に出た時に知っておくと便利な知識も得ることができました。
民法II(物権)
所有権や登記、担保など普段何気なく聞く言葉でも意味をきちんと分かっている方は少ないのではないでしょうか。この授業を受講するとそのような言葉の意味をしっかり理解できるし、条文を理解することで、様々なケースに対応することができます。
民法Ⅲ(債権総論)
講義はなかなか大変です。課題もあるし、相殺など民法上の複雑な手続きは最初は取っ付き難いと思います。ただ、先生のご指導は非常に分かりやすく、分からない部分を聞きに行けば熱心に答えてくださるので、その期待に応えたいという気持ちも生まれます。
民法Ⅴ(家族法)
将来直面することがある、結婚、相続のことなどを学べ、実際そういう状況になった時にもどのような対処が出来るかを知ることができました。最近よく聞く同性婚や夫婦別姓等の話もあり、教科書だけでなく補足資料もたくさん用意してくださるので、とても充実した授業だと思います。
消費者法
消費者契約法など法律の中でも特に身近な法律を学びます。事業者と消費者の消費者契約などについて学ぶことができます。例えば、クーリング・オフをするための要件や事例、マルチ商法等で商品を購入した場合にその契約を取り消すことができるのかを学習できます。私たちは日常で消費者契約の当事者になるので、これらの内容は知っておいた方が良いし、個人的には他の法律よりも理解しやすく感じました。
民事訴訟法I
どのように民事裁判を進めていくか学んだり、裁判は誰のためにあるべきか等、根本的な論争にも踏み込んだ話を聞くことができる講義です。ルールを覚えていく作業が多いため、はじめのうちは退屈に感じる人もいるかもしれませんが、学習が進むと点と点が線で繋がるように、民法の知識や前半の講義の伏線が回収されるような、ちょっとした感動を味わうことができます。
刑法Ⅰ
先生の話やレジュメをもとに、ディスカッションを重ねつつ進めていく授業です。担当の先生の話はとてもわかり易く、内容もすぐインプットでき、ディスカッションによって即座にアウトプット出来るので確実に正しい刑法の構造を身につけることができます。
ニュースなどでよく殺人事件や経済に関する刑法犯罪などが報道されています。あまりよくわからない言葉が多くあったのですが、この刑法の講義を受講して、様々な専門用語や判例の解釈などを知ることができました。
刑法Ⅱ
刑法を勉強していると、同じ結果であっても過程が違うことで刑罰が変わることがあります。この違いをケーススタディによって理解できるのが非常に面白いです。また、刑法を知っておくことで何が犯罪行為なのか、刑罰になるのか、日常生活にも結び付けて考えることが出来るようになりました。
刑事訴訟法II
単に法律ついての知識だけでなく、事件の背景となる社会情勢や歴史など、とても興味深いお話を聞くことができます。少年法も同時に学ぶことができ、得るものも大きい講義だと感じます。
労働法
労働法を学んでおくと、仕事やアルバイトでの雇用形態や契約等での利益・不利益を知ることができ、自分にとって損はないか、会社から不当な扱いをされてないかを考えることができます。また、労働者の立場からだけではなく、使用者の立場からも考えることができます。適切な労使関係を築き、守るために、知っていなければならないことを社会に出る前に学ぶことができるので、非常に重要な科目であると思います。
会社法
講義を通して、会社の歴史・ルール、株式の機能、役員・社員のルールについて学びます。覚えるべき専門用語が多くいですが、知識を身に付けることによりニュースで会社の何が問題になっているか推測できるようになります。
政治学
普段はあまり考えない日本の社会や世界中で起こっていること、歴史問題などを様々な視点から考える授業です。さらに自分と同世代の学生がそのことについてどう考えているのかを知ることができ、考え方の幅を広げてくれるいい機会だと思います。
古代の政治体制から学ぶことと同時に「人」とは何かについて学びます。生きやすさを目指す中で、過去の賢人達が何を考え、何を行ってきたかを知ることにより、自身の思想の向上、批判、分析等を行うことができます。
国際政治
講義を受けて、国際政治は政治のみならず、歴史や経済、法律など様々な分野が絡み合って成り立っているのだと思いました。様々な視点から、現在の国際情勢について知ることができます。現在、国際社会で起きている出来事は全て原因や経緯が存在します。例えば、エルサレムの問題は遡ればイギリスの外交の歴史とも結びついていきます。憲法改正の議論に関しても、国際政治の立場から見る前と後では、考え方も少し変わってくるかもしれません。アメリカの立場から見たイラク戦争と、イラクの立場から見たイラク戦争が違うように、この講義は、ひとつの物事について多数の視点から考えてみる能力が身につきます。
行政学
講義を通して行政の仕組みと活動を学んでいくことにより、いかに行政が私たちの生活に必要で、支えになっているものであるか見えてきます。そのおかげで、SNS等で安直に行政を批判する態度に疑問を持つようになりました。
法哲学
例えば「トロッコ問題」や「尊厳死の是非」など、明確な答えのない問いについての講義が多く、自分で考え、自分なりの答えを出す力が身につきます。この講義では、自分で答えを見つけ出す力はもちろん、物事に対して「なぜそうなっているのか?」「このように考えることもできるのではないか?」など、疑問を抱く力も身につきます。1+1=2だと答えるだけでなく、「なぜ2になるのか?」「2以外の答えになる可能性はないのか?」など、既に存在する事象や常識について疑問を抱き探究していくことが出来るようになると、勉強・学問はぐっと深みや面白さが増すと思います。
リレー講座(自治体)
県内自治体の長や職員の話を聞くことができ、愛媛県のリアルを知ることの出来る授業。公務員を目指している人はもちろん、そうでない人も今まで知らなかった愛媛県内の自治体の魅力を知ることが出来るのでおすすめです。就職活動に役立ちましたし、授業の感想を毎回提出するため、文章を書く力をつけることができます。
基礎演習
与えられたテーマに関して自分でレジュメを作り講義するといった内容で、自分でゼミメンバーに聞く質問やどのように授業を進めるかを考えわかりやすく伝えるという能力を養うことができ、さらにテーマについて深く知ることもできた。また、先生が一人一人にランダムに当てて質問することが多かったため、自分の考えを周りに伝えるコミュニケーションスキルも身についたと思う。
この基礎演習では、1年次は法律全般について学習します。教科書を読み、その内容についてゼミ生と先生が議論します。特に学生で話し合う機会が多く、意見を聞いたり分からない部分を教えあったりして学習できます。発表の仕方や判例研究の文章の書き方も学べるのでおすすめします。
専門演習
刑法が専門の先生のゼミですが、法律の判例を読む上での、物事の考え方を身につけることができる点と、大人数の講義よりも先生の考え方を具体的に知ることができる点が良いです。他大学の刑法ゼミの交流会があり、良い刺激を受けることもできます。
憲法の先生のゼミに所属していますが、まずは憲法を意識しすぎることなく、自分の考えをベースにして人に説明するための術を身につけ、徐々に論理的に法律学的に説明していくために思考を巡らせる事が楽しいです。